Frontier with Passion

舟崎 勝詞 食品本部/2003年入社

Episode-4

入社2年目に起きてしまった
痛恨の手配ミス。

 入社して東京本店の食品部に配属され、最初に携わったビジネスは加工食品の輸入。タイや中国で製造されたフライドチキンや焼き鳥など鶏肉の加工品を輸入して国内のお客様に販売するという仕事でした。入社1・2年目は実務を通じて加工食品や輸入業務の基礎を学び、まずは食品部の基礎をしっかりと叩き込まれました。
 徐々に経験を積んで加工食品ビジネスにも慣れてきた入社2年目のある時、私はから揚げ粉を日本から中国の工場に輸出する業務に携わっていました。このビジネスは、中国で生産された現地の鶏肉に日本のから揚げ粉をまぶして加工し、完成されたものを再度日本に輸入するというものでした。2年もこういった輸出入業務を経験していれば、何の問題も起きずに済む業務です。しかし、そんな甘い考えが痛恨のミスを生んでしまいました。なんと、本来輸送すべき工場とは全く違う工場に粉を輸出してしまったのです。

記号の羅列ではない。全てに意味がある。

 今回のケースでは、仕向け先に違いがあったと気づいた時には、既にから揚げ粉を乗せた船は出港していました。その段階から仕向け先を元の工場に戻すためには、日本側でも中国側でも様々な手続きとコストがかかってしまいます。周りにも多大な迷惑をかけることとなりましたが、結局は何とか元の工場に輸送することで落ち着きました。
 貿易取引では多くの書類を使用しますが、その書類や文字の意味を感じ取らなければならないということを今回の経験で学びました。一見すると記号の羅列のように思える膨大な書類ですが、全てに意味があります。このことを意識して、自分が関わっている部分だけではなく、ビジネスの全体感を把握することを今でも心がけています。

独自のグローバルビジネスを構築していく。

 入社2年目のミスから得た教訓を胸に、考え方が大きく変わった私は、入社6年目になりシンガポールトレーニーへの切符を手にしました。シンガポールの商売を実際に見て感じたのは、様々な商売形態が世の中に存在しており、商社であるからこそ色々なビジネススキームに関与していけるということです。
 現在、私の担当は鶏肉の加工食品から水産物に変わり、カジキマグロやサーモンなどの冷凍魚、数の子やイクラなど魚卵の輸入ビジネスを手がけています。その中で、食材が豊富な北米から日本に輸入するばかりでなく、インドネシアやベトナムを経由して加工を行うという三国間貿易の拡大にも取り組んでいます。
 私のモットーは「人がやったことのないビジネスを創造していく」ことです。魚を輸入するビジネスを一つとっても、魚種・産地・サイズ・加工方法・優良顧客…と様々な要素が絡み合います。私はこの掛け合わせを今までにない形で考えていきたいと思っています。そのためには、今まで以上にビジネスの全体を理解することが必要です。今後も岡谷鋼機の世界中のネットワークを生かし、全体の動きを俯瞰しながら、当社ならではのグローバルビジネスを確立していきたいと思います。

※ 現在、海外トレーニー制度はありません。2016年度より、新人海外語学研修が新設されました。

PROFILE

舟崎 勝詞 食品本部
2003年入社

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世界をステージに自らの力で商流を切り拓いていくような仕事に携わりたい。これが、岡谷鋼機に入社した理由です。現在、まさにそのような業務を体験していますが、まだまだ自分の目標には到達できていません。新たなマーケットを開拓するような斬新なビジネスを構築し、後輩たちが継承できるような仕事をしていきたいと考えています。