世界への市場を拓く海外駐在員レポート

タイ国旗

ゼロからビジネスを作る醍醐味

武田 和大 2013年入社
タイ岡谷鋼機会社/OKAYA(THAILAND)CO.,LTD.
駐在年月:2018年3月~

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タイで新規開発営業に取り組む日々

 タイ岡谷鋼機のBusiness Development Divisionに所属し、新規開発営業の仕事をしています。当社には、岡谷鋼機本体の各本部の営業スタッフが駐在していますが、私の出身母体である配管建設本部は、タイではまだ営業展開ができていません。そこで私たちは、新規商圏の確立のために市場調査を行ったり、本部と連携しながら商材の選定を行ったりしています。
 また、タイの大学との産学連携による取り組みも、私の担当業務です。タイは農業就業者が人口の約4割を占めていますが、GDPにおける農業の割合は低く、生産性の向上が大きな課題となっています。そうした中で私たちが進めているのが、日本の農業技術の活用を提案する取り組みです。単にビジネスとして行うだけではなく、タイ国民の生活が豊かになるような仕組みづくりを大学と連携して行っています。また、グリーンエナジーを活用した発電所の建設やメンテナンス体制の構築などにも取り組んでいます。

現地スタッフは大切なパートナー

 仕事における私のこだわりは、現地企業とスムーズに商談を進められるよう、現地スタッフとの会話を大切にすることです。商談の際は、お互いに母国語ではない英語での会話となるため、どうしても言葉足らずになってしまったり、表現が直接的になって相手の方の気分を害してしまったりする可能性があります。そこで私は、重要な商談の前は現地スタッフと綿密に情報共有をした上で商談の場にも同行してもらい、伝えたい意図やちょっとしたニュアンスをタイ語で補足してもらうようにしています。そうしたきめの細かいコミュニケーションを心がければ、商談を円滑に進めることが可能です。現地スタッフは私の部下ではなく、パートナーである。そう認識し、お互いに助け合いながら業務を進めています。

語り継がれるような実績を残したい

 私が携わっている業務のほとんどが、当社としての初めての取り組みです。最初は専門知識も人脈もありませんでしたが、これまでゼロからビジネスを作ってきました。そんな中でやりがいを感じるのは、自分の力で新しいものを生み出していることを実感できた時です。タイの方々と話していると日本品質への期待を強く感じることが多く、「その思いに応えよう」という気持ちになります。まだまだ自分一人では大きなビジネスの絵を描く力が足りないので、上司や先輩方に指導を仰ぎながら、一人前の営業マンに成長していくつもりです。私の所属部署は3名体制と規模が小さく、本当の意味で軌道に乗せていくためには、自分のがんばりが必要だと思っています。私の目標は、「この部署は武田から始まったんだ」と語り継がれるような実績を残すこと。自分の力で部署を大きくしていくことを、めざしていきたいと思います。

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Episode

 駐在歴が浅く、営業経験もまだそれほど豊富とは言えない中で、何をするにも苦労しているのが正直なところです。しかし、当社には私の他に10名ほどの上司や先輩社員が駐在しており、他事業所も含めると20名以上の駐在員がタイで働いています。何か問題があった時でも相談しやすい環境があることは、とてもありがたいことです。いろいろな側面から助言をもらいながら、ビジネスを進めています。

Local

 一年中暖かい気候なためか、タイ人は陽気な人が多いように感じます。何か問題が起きた時でも、「サバイ!(気楽に!)」と言い、いつも笑顔です。自分が悩んでいる時にスタッフから「サバイ、サバーイ!」と言われると、少し気がラクになります。
 週末の過ごし方として多いのが、取引先の方や社内スタッフとのゴルフです。日本にいる時はあまりゴルフをしなかったのですが、誘っていただく機会が増えるにつれ、プレーすることが多くなってきました。ゴルフを通じていろいろな方と交流を図っています。

タイ国旗

困難の先にある喜びを実感

武藤 秀之 2010年入社
Union Autoparts Manufacturing Co., Ltd.
駐在年月:2016年3月~

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タイ駐在員として、事業拡大に力を注ぐ

 2016年3月より、タイ駐在員としてUnion Autoparts Manufacturing(UAM)で働いています。ここでの私の役割は、セールスマネージャーとして事業拡大に向けた営業活動を行うことです。また、お客様から新規の引き合いや依頼をいただいた際は、社内への情報展開を英語で行い、さらに社内での認識を合わせるためにタイ語で打ち合わせを行います。
 製造会社であるUAMの特徴は、あらゆる業務において深い専門知識を求められることです。お客様の多くが日系企業のため、社長や取締役の方々から直接お問い合わせをいただくこともあります。タイ語、英語、日本語を駆使して困難な仕様での設計や価格面の課題をクリアし、実際に製品が量産に結びついた時は、何とも言えないやりがいを感じます。

「認識のベクトル」を、いかに合わせるか

 タイに来てからもっとも大変だったのは、ある製品の「めっきサービス」の依頼を受けた時です。めっきを行うことが難しい製品だったにも関わらず、お客様から依頼を受けたのは量産立ち上げのわずか4か月前。そのため「急いで生産準備を進めないといけない」という認識のベクトルを、あらかじめ社内で共有する必要がありました。認識を浸透させることが一番重要で、それができれば後は試作を繰り返しながら少しずつ良いめっき条件を見つけること可能になります。最終的に十数回試作を行い、何とか量産できそうな条件を見つけることができました。さまざまなプロセスを経て何とか立ち上げに間に合わせることができたことが、記憶に残っています。

次のマネージャーを育成したい

 今後も営業活動に力を注いで売上を伸ばすことはもちろん大切ですが、同時にスタッフの教育にも力を注ぎたいと思っています。まだまだマネージャーの指示を待って行動するスタッフが多いのが、現在のUAMの実情です。次のマネージャーを育成するためには、各スタッフが「次に何をしたら良いか」を自分で考える機会を増やし、思考力や分析力を高めるためのサポートをすることが必要だと思います。
 また、自分自身のスキルとして重視していきたいのが、タイ語の会話だけでなく読み書きまでできるようになることです。作業者の目線に立って仕事を進め、書類内容の改善にも携わりたいと考えています。今後も向上心を忘れることなく、UAMをより良い会社にするために力を注いでいきたいと思います。

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Episode

 日々の仕事の中で、タイ人のスタッフに仕事を依頼する機会が多いのですが、その際は「5W2H」を特に意識して依頼することを心がけています。私が最初に不明確な内容で依頼をすると、マネージャー、エンジニア、オペレーターなど多くの人を経て、最終的な結果が望んだ内容とまったく違ったものになることがあります。そのため、依頼する際はメールだけでなく口頭でも連絡することが大切です。言語の壁や考え方の違いを超えて仕事を行う必要があるため、「どうすれば確実に意図が伝わるか」を日々考えながら仕事に取り組んでいます。

Local

 仏教国のタイでは、街ゆく人々が僧侶の方にお祈りする光景をよく目にします。仏教に関する祝日の日はお酒を購入することもできないほど、信仰の深い国です。そんなタイでの、私のオフの過ごし方は、近場でゴルフをすることです。また、私が住んでいるシラチャはリゾート地のパタヤに近いため、買い物を兼ねてパタヤまで足を運ぶこともあります。

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